2022.6.17第1回公開シンポジウム アンケート結果

満足度

「非常に満足」(32.7%)、「満足」(50.2%)と、約8割の方にご満足いただけました(N=263)。

新しい視点

「非常に得られた」(25.9%)、「得られた」(54%)と、約8割の方が、新しい視点を得たとご回答くださいました(N=263)。

ガイドライン案(220617版)の満足度

「非常に満足」(10.8%)、「満足」(48.3%)と、約6割の方にご満足いただけました(N=259)。本ガイドラインはある意味スタート地点、たたき台のようなものですので、これから、産業、学術、行政、市民の声を反映させてまいります。

参加者の声 抜粋 

非常に重要な課題であって、議論がまだまだ必要なのではと感じます。こうした議論をさらい広げていくことで、徐々に収束していくのではないでしょうか。

このような研究会活動やイドライン活用を通じて、自動運転活用による真の移動の自由が実現するのだと思います。今後に期待します。

自動運転は技術力などがメインでフォーカスされるが,倫理などといった概念的なものもとても重要であるとより思った.

「回答」「結果」の共有というよりはキックスタートの位置づけ感じた。産官学の協働による今後の進展に期待している。

社会受容、プログラマーとメーカーの法的責任については、難しい問題が有ることがわかりました。個人的にも思うのは、両者とも時代によって変容すべき部分があり、関係者は思考停止せず疑い、考え続けることが基本姿勢であろう、ということでした。

自動運転導入の難しさを痛感、社会全体で考えていくことの重要性を認識できた。

自動運転の社会受容性に倫理から真正面に切り込んだこれまでにない素晴らしいシンポジウムでした。

非常に多角的であったと思いますが、もう少し視点を絞った回もありだと思われます。

一般利用者としては、自動運転の技術とそれを取り巻く社会受容についてできるだけ悩まずにその果実だけ享受しようとする方向へ無意識に動いてしまいます。その中で産み育てている方々の生の声を聴く機会をいただき、果実の意味を知っていくために大変有意義な体験でした。ありがとうございました。

日本人のルールより共同村落的な慣習を優先する風土は、過疎地の無人バス等の一定領域を除き、自動運転の一般化には大きな障害となることに改めて気付かされました。社会受容性の議論・周知はこれからと思いますので頑張ってください。

自動運転技術の導入目的を明確化することは非常に重要だと思います。すでに五体満足で生活に不自由のない豊かな社会で生活している人間にはむしろ運転自体が目的となる可能性があると思います(例えば貴族が娯楽としてのハンティングをするように)。個人的には、自動運転技術は「今までの資本主義社会では救えなかった社会課題の解決」に使うべきと感じています。経済性が成り立たず、問題の難易度が高い課題に対してです。その点から考えると、「交通事故死傷者ゼロ」というのは、そもそも自動車が導入されなければ起こっていない社会課題であって、それを「自動車が導入される前の状態に戻す」というのでは、革新的技術の使い方としては目標が低すぎではないでしょうか?ドイツの方が考えるように、例えば「取り締まりを厳しくする」「免許の基準を厳しくする」「車両と歩行者を完全分離する」など、やり方は非常に多岐にわたる中で、なぜ「自動運転技術」だけが議論されているのかという点には疑問が残ります。

自動運転の第一目的は交通事故(死)の低減と思います。現状の事故原因から推察すると(人為的要因が主)、現状の技術レベルでも確実に減少すると思われます(証明は必要か)。そうであれば、現状+アルファ(考えうる)の条件で早期に導入すべきと考えます。完璧を目指して結果的に導入が遅れれば事故はなかなか減少しないと思います。極端な例では、事故が起こった場合は国が責任を負い、きちんと分析してその後の対応に反映すればいいのではないでしょうか(もし劇的に件数が減れば、費用対効果も大きい)。その前提となる倫理ガイドラインは現状でもほぼ全体を網羅しており、社会受容性にも十分役に立つと思います。もちろんまだまだ議論は必要と思いますが、そのために導入が遅れるのだけは避けるべきと思います。限定的な地域、条件でも良いから導入を急ぐべきと思います(交通事故ゼロに向けて)。

多様なメンバーにより多角的に議論されており、貴重なシンポジウムだった。

まだ技術が確立していない中でのガイドライン設立という大変意義のあることをされてて素晴らしいと感じました。また、実際問題何が正解かということが分からないなかでも技術の開発を妨げずに決めることの難しさを感じました

貴会でまとめられたガイドラインを単に閲覧するだけでは分からない情報を多く得られました.とくに,各指針がまとめられた背景のエビデンスや議論を知ることができた点が大変良かったです.

各説明時間が短く、盛り込み過ぎ感あり

単なるルール制定ではなく、どう社会受容性を高めていくか、という議論は普段あまり考えない視点での議論であり非常に興味深かった。

これだけ様々な分野の方から多方面なお話を聞けてよかったです。ますます、自動運転の難しさが分かるとともに、そんなに簡単に世に出してはいけないのではないかとも思いました。

今後の自動運転導入にあたっては倫理問題は必須問題でエンジニアとしても大きな問題であり法律改正等も必要な問題でもあり、これらを広く認知してもらうには時間を要するため今からでも早急に対応すべき問題ということを再認識した。

自動運転の倫理は、実用化に向けては技術面よりも重要と思います。倫理に関する議論が行われる貴重な場なのでぜひ継続的に開催してほしい。

経産省、国交省だけでなく、警察庁、法務省も是非入れてディスカッションできるとより一層よいものになると思います。また社会的受容性を深めていくプラットフォーム作りも考えていくことが必要かと思います。一般の人たちにも是非広められればと思います。

どの専門家の報告も興味深かったです。

自動運転実現に向けた倫理課題は、多くの関係者が関心を持ちつつも、議論する土俵が見えづらかった中で、その受け皿となる場ときっかけとなるガイドラインを提起したことは、非常に価値あることと感じました。

多岐にわたる専門分野のエキスパートの方からお話が伺えて、大変貴重な機会であると思いました。

論点が様々なところに飛んでおり、非常に分かりずらかったです。自動運転に携わる人たちは何を指標にするのか?もっと議論があるとよいと思いました。

自動運転に携わる者として常に問題意識を持ちながらも解決策を持ち合わせていなかった倫理・法律の点について、方向性を示していただいた活動に対して、まず感謝申し上げます。また、ガイドラインの策定に当たっての視点や議論内容を共有いただいた本シンポジウムはたいへん有益でありがたい機会でした。今後も継続的にシンポジウムで本テーマを議論する場を提供いただきたく思います。

多方面からの講義で面白かったが、一つ一つが短すぎた。

倫理ガイドライン案を示し、関係者に考える機会を提供すること、および意見を聞くことは大変有意義だと思います。

定期的に開催し、その進化・進歩の過程を見ていたいです

シンポジウムの開催は時期尚早と感じました。検討したことを分かりやすく説明する努力を求めます。ひいては自動運転技術の普及を加速させることに繋がると感じました。

社会全体で議論していかなければならないことは良く分かったのですが、では、どうやって議論したら良いのかを今後踏み込んでいってください。今後にも期待します。

自動運転に向けた 倫理や法律の観点から工学としてどのように対応していくべきか真摯な議論は技術進歩に不可欠です。頼もしく思います。法律という言葉は普段の生活から律するものが生まれるということなので、これから起きることを普通の生活として考え得るのもかこの辺ですね。

法学・哲学の先生方に参加を頂き、有意義な講演・議論だったと思いますが、「包丁はいくら研いでも勝手には切ってくれません」。早く、責任と権限を持った人が「責任をとるからこれで行こう」と決定しないと前には進みません。行政の方の奮起をお願いします。法学と工学の専門家の議論がスタートしたのは良かったと思います。

パネルディスカッションやQ&Aで非常に多面的な議論が繰り広げられ参考になった。

このような議論を深く進め、ガイドライン策定と法規化されることを期待しております。

トロッコ問題に関してもう少し突っ込んだ議論,提案があるかと期待していたのですが,期待外れでした。例えば,「100人死んでも101人が助かるシステムなら導入すべきか?」,「10人の老人と10人の若者を選択しなければならない時,10人の若者を助けるべきか?」,「信号無視をしている若者10人を助けるために,歩道を歩いている10人の老人を轢いてしまうことを選択すべきか?」,「信号無視をしている若者10人を助けるために,(偶然歩道を歩いていた)自分の子供,孫を轢いてしまうことを選択するのか」等等。 これは技術的な課題になるかもしれませんが,「年齢,性別で判断を分けることを選択する場合,具体的に自動運転車はどのように対象人物の選別を行うのか?」肉親と他人との識別も含めて画像認識では到底判断できないと思います。 その場合は個人個人にICチップを埋め込んでもらい,その情報信号から判断・選択を行うのか?それなら肉親と他人の識別はできそうですが。社会的地位も判断基準に入れるなら,短いサイクルでその情報を修正していかなければならず,そのようなことが可能なのか?等等。 これらに関して社会が統一ルールが作れるのか?その辺りの具体的な問題提起を期待していました。

質問への回答

研究会の活動で、いただいた質問およびQ&Aについての回答を示してまいります。しばしお待ちください。

谷口先生による事前アンケートも、後日公開します。